交流の広場

多摩川遊歩記

第2話 もう一つの源流「小菅川」

▲こすげ村営釣り場
BBQをしながら釣りが楽しめる
▲冷たい清水が流れるワサビ田
春から夏にかけて苗を植える

 多摩川の源泉は、奥秩父連山の一つ「笠取山(1953m)」にあり、源流はやがて丹波川となって奥多摩湖へ向かいますが、もう一つの源流が「小菅川」です。小菅川は大菩薩峠(1897m)の東麓を水源とし、小菅村を流れて奥多摩湖へ注ぐ全長約15qの川です。

 この清流にはニジマスやヤマメ、イワナなど天然の渓流魚が生息し、日本で初めてヤマメの人工飼育に成功したヤマメ養殖発祥の川としても有名です。村営釣り場のほか養魚場も多く、シーズンには多くの釣り人で賑わいます。

 一方、ワサビ(山葵)の栽培も盛んで、清流沿いには所々にワサビ田が見受けられます。小菅村では、江戸時代初期にはすでにワサビが天然に生育していたとも伝えられています。


▲白糸の滝

▲ 雄 滝
●小菅川を彩る名瀑●

○白糸の滝  
  小菅川に沿った林道から5分程度歩くと目の前に現れます。高さ約36mで岩肌から一条に落下している様が美しく、まさに自然林の中に垂れる一本の「白糸」のようです。滝壷付近から見上げた様は圧巻です。

○雄滝(おだき)
 白糸の滝のさらに上流にあり、林道から徒歩10分。高さは7〜8mながら、大きな岩を挟んで二股に落ちる姿は勇壮で神秘的です。昔は「魚留めの滝」とも呼ばれ、ここより上流には魚がいないと言われていました。飛沫を浴びると子宝に恵まれるとの伝説も残されています。