交流の広場

多摩川遊歩記

第14話 青梅宿・名刹を巡る

●真言宗「金剛寺」
  青梅市千ヶ瀬町にある金剛寺は、平安時代中期平将門の開基とされています。表門をくぐった正面に、将門が戦勝を祈願して馬のむちにしていた梅の枝を地面にさし、それが次第に根付いたとされる「将門誓いの梅」が残されています。この梅の実は、季節が過ぎても黄熟せずに青々としており、「青梅」という地名の由来もここからきていると言われています。

   ▲真言宗「金剛寺」と将門誓いの梅(写真右)
●曹洞宗「天寧寺」
 天寧寺は、16世紀の初め、青梅地方を支配していた三田政定によって開基された禅寺です。丘陵の地形をうまく利用し、曹洞宗の典型である七堂伽藍(法堂・仏殿・山門・庫裡・僧堂・浴司・東司)の配置がすばらしいことで有名。青梅周辺では一番美しい寺院といわれています。最近では、広い境内で座禅会やコンサートが開催されています。

   ▲美しさを誇る曹洞宗「天寧寺」
●真言宗「塩船観音寺」
 青梅最古の寺院である塩船観音寺は、聖徳太子の時代(7世紀半ば)に八百比丘尼(やおびくに)によって開山されました。樹齢およそ1300年という杉の巨木の間を抜けて石段を上がって行くと、本堂に辿り着きます。室町時代に造られたという芽葺吹きの本堂や仁王門は、国の重要文化財に指定されております。また、「つつじの寺」としても有名で、つつじが咲くシーズンには多くの観光客で賑わいます。


   ▲真言宗「塩船観音寺」
    紫陽花(6月)や萩(9月)なども有名

● 釜 の 淵 公 園 ●


▲釜の淵  橋を渡った対岸が釜の淵公園

 青梅市街の南側を流れる多摩川は、万年橋を過ぎると岩盤にぶつかり大きく湾曲します。この時、激しい水流が淵の底の岩盤を深くえぐり「丸い釜」のようになっていることから、この付近は「釜の淵」と呼ばれています。 現在は「釜の淵公園」として整備され、園内には市民プールや郷土博物館、重要文化財「旧宮崎家住宅」などがあります。

▲江戸時代の民家を復元した「旧宮崎家住宅」 ▲青梅街道沿いに残されている旧稲葉邸
  旧宮崎家住宅と並ぶ江戸時代の旧家