交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第6話 武蔵村山市の鳥「メジロ」

▲美しい流線型が特徴の「メジロ」
  写真提供:(財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様

 日本、中国、朝鮮半島など東アジアの一部に留鳥として分布する「メジロ」。日本では寒冷地を除くほぼ全土で広く生息しています。野鳥の宝庫である狭山丘陵を有する武蔵村山市では、平成12年11月に「メジロ」を市の鳥として制定しました。

 メジロはスズメよりも小さく全長12p前後。目の周りの白い縁どりが特徴で、メジロ(目白)という名前の由来となっています。また、「目白押し」という言葉も、メジロが木にとまる際、お互い押し合うようにぴったりと枝に並ぶことが語源とされています。食性は雑食ですが花の蜜や果汁を特に好み、早春は梅の花に群がる様子がよく観察されます。また、メジロは争いをしない鳥といわれ、餌があっても、ヒヨドリやムクドリ、スズメなど他の鳥がくると譲ってしまいます。しかし、すぐ近くにいて、隙を見つけては食べ、結局は食べ尽くしてしまう賢い鳥です。

 メジロは「明るいウグイス色」をしています。というのも、日本では「メジロ」と「ウグイス」が混同されることが多く、現在「ウグイス色」として定着している色は、実はメジロの色なのではないかといわれています。ウグイスといえば、「ホーホケキョ!」という鳴き声が有名ですが、本来の「ウグイス色」はもっと地味な茶褐色なのです。また、「美しく調和するもの」、「取り合わせのよいこと」の例えとして「梅に鶯(うぐいす)」という言葉があり、花札をはじめ日本画や文学などでよく登場しますが、実際に梅の花蜜を好んで吸いにくるのは「メジロ」であり、暗い藪などで虫を食べるのを好む「ウグイス」が梅の木にとまることは滅多にないそうです。つまり、「梅に鶯」とは、梅の花と、どこからともなく聞こえてくる「ホーホケキョ!」というさえずりの調和を表現した言葉だといえます。