交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第7話 あきる野市の鳥「セキレイ」


▲キセキレイ

▲ハクセキレイ

▲セグロセキレイ
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様

 渓流や河原、水田などの水辺を好む「セキレイ」は、日本各地に生息するスズメ目の鳥で、なかでも「キセキレイ」、「ハクセキレイ」、「セグロセキレイ」の3種は身近に観察することができます。奥多摩の山々より秋川と平井川が流れ、水と緑豊かなあきる野市は、この「セキレイ」を市の鳥として制定しています。 

 キセキレイは体長約20pで、名前の通り胸から腹、尾にかけての黄色が特徴です。ハクセキレイとセグロセキレイは約21pと大きめ。ハクセキレイは、冬羽は灰色ですが夏になると黒くなり、セグロセキレイと似通います。識別のポイントは顔の白黒パターンで、黒い過眼線があるのがハクセキレイ。白い過眼線があるのがセグロセキレイとなります。また、最も澄んだ声で「チチチチチッ」とさえずるのはキセキレイで、その次に「チーチー、チーチー」と鳴くハクセキレイ、そして「ジー、ジー、ジー」と濁りが入るのがセグロセキレイです。

 キセキレイは水辺からあまり離れることはありません。かなり高い渓流域まで遡上し、川などの水辺を中心に生活します。雄は、激しい縄張り争いをすることでも有名です。ハクセキレイは、3種の中では一番都会派の鳥で、市街地の公園を集団ねぐらにするなど、乾燥した環境にも適応します。歩きながら岩陰や土中に潜む昆虫、ミミズなどを捕まえる姿がよく見受けられます。セグロセキレイは、大陸から分断された日本列島の中で、ハクセキレイが独自に進化した我が国の固有種。近年、ハクセキレイの分布拡大に追われ、生息地域が減少しています。