交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第100話 実はインコの仲間でした 「ハヤブサ」

▲飛翔する美しい姿
 写真提供 : (公財)日本野鳥の会 松浦 洋二 様

≪ハヤブサの特性≫
分 類
 ハヤブサ目・ハヤブサ科
全 長
 約42cm(雄)、約49cm(雌)
特 徴
@世界中の広い範囲で生息。日本では北海道から九州で繁殖する留鳥。一部は冬季に暖地に移動する
A雌雄同色だが、雌の方が雄よりも大きい。
B繁殖期以外は殆ど鳴かない。
生息地
海岸、湖沼、河川など
採 餌
動物食。主に鳥を捕食する。


 

 小惑星探査機や東北新幹線の名前にも使われた「ハヤブサ」。日本人に馴染みのあるこの名前は「はやつばさ」が変化したという説が有力です。

 その名の通り、ハヤブサの飛翔スピードは鳥の中でも最速クラスです。その翼の力を発揮するのは、もちろん狩りの時。空中でハト等の獲物に狙いを定めると、まっしぐらに急降下します。その時の速さはなんと時速300qを越えるというのですから驚きです。猛スピードで飛ぶ時には、「瞬膜」という膜が眼を保護してくれることも、ハヤブサの速さの一因と言えそうです。天然のゴーグルを持っているのですね。

 ハヤブサが狩りをするためには広い空間が必要ですので、海岸や広い河川、山の断崖などを棲家としていますが、近ごろでは高層ビルの並ぶ都会にも姿を現すようになりました。ビルの屋上に巣を作って繁殖した例もあります。彼らにとっては高くて見通しの良いビルは、狩場としてなかなか好ましいものなのでしょう。

  猛禽であるハヤブサは、日本でも古くから鷹狩に使われたりしていましたが、実は鷹の仲間ではありません。近年のDNA分析により、インコやスズメの仲間であることが判明しました。なんとも意外な結果ですが、これからの時代はこのような新しい発見が数々生まれて行きそうですね。