交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第28話 人とともに生きる鳥「スズメ」

▲集団生活の中にも厳しい上下関係がある
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様

≪スズメの特性≫
分 類
 スズメ目ハタオリドリ科
全 長
 約15p
特 徴
 @留鳥として全国で生息する。
 A背中が茶色で腹部は白い。
   頬と喉元に黒斑がある。
 B「チュンチュン」、「チュピチュ」
   と鳴くほか、「ヂヂヂヂヂ」と
   威嚇することがある。   
生息地
 農耕地・草地・河原・市街地など
 人がいない山奥などにはいない
採 餌
 草の種子・昆虫類・残飯など

さえずりを聞いてみる♪ 
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 全世界に生息する鳥類約9千種のうち半数以上の約5千種が「スズメ目」に属します。この中には、カラスやウグイスなども含まれますが、人間にとって一番馴染みの深い鳥といえば「スズメ」です。スズメはどこにでもいると思われがちですが、人の住んでいない地域にはほとんど生息していません。一方、人家の軒先や街路樹に巣を作り、農耕地はもちろんのこと都会の真ん中でも活動します。

 スズメは、加齢とともに頬や喉元にある黒い斑が広がり、この模様によって上下関係や役割分担が決まります。食性は雑食性で草の種子や昆虫を主食としますが、特に春の繁殖期には雑草の種子や害虫を大量に捕食するため、益鳥として慕われてきました。

 しかし、近年スズメの成鳥の個体数が急激に減少しているとのデータが公表されています。昨年の個体数は全国で1800万羽と推定されていますが、1990年と比べて50〜80%程度の減少、半世紀前と比べて約90%減少しているとのこと。その原因の一つには、巣作りに適した木造家屋や餌場である田畑の減少があげられます。スズメは採餌の移動範囲が狭いため、巣の周辺環境の急速な変化が、繁殖や子育てに大きな影響を与えてしまっているのです。