交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第30話 黄金のハンター「アカショウビン」

▲海外では「ファイヤーバード(火の鳥)」とも呼ばれる
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様

≪アカショウビンの特性≫
分 類
 ブッポウソウ目カワセミ科
全 長
 約27.5p
特 徴
 @夏鳥として渡来し全国に生息する
  が、渡来数は少ない。
 A黄金色の体毛と、太く尖った赤い
  嘴が特徴。
 B「キュロロロ・・・」と尻下がりに通
  る声でさえずる。   
生息地
 渓流や湖沼近くの深い森の中
採 餌
 小魚・サワガニ・カエル・カタツムリ
 ・トカゲ・ムカデ・水生昆虫など

さえずりを聞いてみる♪ 
※再生には「Windows Media Player」が必要です。
 薄暗く深い森の奥で、燃えるような黄金色に輝く野鳥「アカショウビン」。5月初旬に夏鳥として日本へ渡来し、全国の渓流や湖沼近くのブナ林などにひっそりと生息します。渡来数が少ないため、バードウォッチャーが是非ひと目観たいと思う憧れの野鳥です。国内に生息するカワセミ類は、アカショウビンのほかにカワセミ、ヤマセミの3種類ですが、アカショウビンだけが渡り鳥です。

  アカショウビンは、曇り空の下、雨が降りそうになると「キュロロロ…」と鳴き始めることから、古くから「雨乞鳥(あまごいどり)」と呼ばれ、空に向かって鳴くのは「前世で悪いことをした罰として水を与えられず、のどを潤す雨を求めているから」との言い伝えがあります。また、「水乞鳥・水恋鳥(みずこいどり)」と呼ばれていた時代もあったそうです。

 アカショウビンは、古木や赤土の壁に嘴で穴を掘って営巣し、6月から7月にかけて繁殖します。採餌は、池や湖に生えている木の枝などから獲物を狙い、小魚やサワガニ、カエル、トカゲなどを見つけると、降下して捕獲します。

 ヒナが育った秋口、アカショウビンは越冬のため東南アジア方面へ渡って行きます。