交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第32話 トップクラスの歌唱力「クロツグミ」

▲圧倒的な歌唱力で自由自在に歌う(オス)
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様

≪クロツグミの特性≫
分 類
 スズメ目ツグミ科
全 長
 約22p
特 徴
 @オスの体色は、頭から背中、尾
  まで黒色。腹部は白く、嘴と足は
  黄色。メスは、頭から背中・尾まで
  茶褐色。
 A「チョチョリーチョ、チュリー、チュ
  リー、チロッチロッチロッ」 など、
  多彩な鳴き声を持つ。  
生息地
 丘陵地や低い山などの森林、市街
 地の公園など
採 餌
 昆虫類、ミミズ、草の種子など

さえずりを聞いてみる♪ 
※再生には「Windows Media Player」が必要です。
 日本三鳴鳥は「ウグイス・コマドリ・キビタキ」ですが、「クロツグミ」もその座を争うほどの美声の持ち主です。旋律の組み合わせを変えることで数十種類のレパートリーを持つとともに、他の野鳥の鳴き真似も得意とします。声量が豊かなオスほどメスに選ばれやすいことから、初夏の森では艶やかなさえずりが響き合います。

 クロツグミは、4月頃に夏鳥として日本へ渡来します。渡りの時期は市街地の公園などでも観察できますが、繁殖期は丘陵地や低い山地などの森林で縄張りを持ち、番いで生活します。そして子育てを終え、秋も深まる10月、越冬の地であるインドシナ半島へと飛び立つのです。

 彫刻家で詩人の高村光太郎氏(1883年〜1956年)は、『クロツグミ』という有名な詩を残しています。

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            クロツグミ
               作詩 高村 光太郎
 クロツグミなにしゃべる。
 畑の向うの森でいちにちなにしゃべる。
 ちょびちょびちょびちょび、
 ぴいひょう、ぴいひょう
 こっちおいで、こっちおいで、こっちおいで、
 こひしいよう、こひしいよう、
 ぴい。
 おや、さうなんか、クロツグミ

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