交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第37話 法隆寺建立の地に集う「イカル」

≪イカルの特性≫
分 類
 スズメ目・アトリ科
全 長
 約23p
特 徴
 @黒とグレーの体色、マスクを被っ
  たような黒い顔、大きく黄色い嘴、
  少し長めの尾が特徴。
 A夫婦仲が良いことから、番で観察
  されることが多い。
 B「キキーコイキーコーイ」というよく
  通る声で鳴く。
生息地
 低地の森林や市街地、山地など
採 餌
 木の実や豆類、昆虫類など

さえずりを聞いてみる♪ 
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 日本のほぼ全国に生息する留鳥イカル(斑鳩)。5〜7月の繁殖期前には、4〜8羽程度の小群の中から番(つがい)を作ります。イカルの夫婦仲の良さは有名で、餌を探しに行く時などいつも行動を共にします。通常は樹上で生活しますが、非繁殖期には数羽から数十羽の群れを作り、ケヤキ、カエデ、サクラなどの地上に落ちた木の実や種子を黄色い頑丈な嘴(くちばし)ではさみ割ります。

 607年(推古15年)、推古天皇と聖徳太子は用明天皇の病を治すため、奈良の斑鳩(いかるが)の地に薬師像を祀る法隆寺(斑鳩寺)を建立しました。この斑鳩(いかるが)という地名は、当時この一帯にイカルの群れが集い、イカルの郷であったことから付けられたと伝えられています。

 現在、世界最古の木造建築として世界文化遺産に指定されている法隆寺ですが、聖徳太子が建立した頃より斑鳩は飛鳥とならんで文化の中心地、そして日本仏教発祥の地として栄えたのです。

▲マスクを被ったような黒い顔が特徴的 ▲集団で木の実をついばむ(国営昭和記念公園にて)
 写真提供 : 共に(財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様