交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第43話 夏空に煌めく歌声「ビンズイ」

▲大きな口を開けて囀るビンズイ
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様

≪ビンズイの特性≫
分 類
 スズメ目・セキレイ科
全 長
 16cm
特 徴
 @雌雄同色で、頭頂から背中に
  かけて緑褐色なため見つけ
  にくい。
 A夏になると高く澄んだ声で鳴く。
  俳句では夏の季語でもある。
生息地

 四国以北の山地の明るい林など。
 越冬期は市街地にも現れる。

採 餌
 夏は昆虫類、冬は植物の種子等。

さえずりを聞いてみる♪ 
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 英名で「Olive-Backed Pipit」と名づけられている「ビンズイ」は、名前のとおりオリーブ色(緑褐色)の斑点がある地味な野鳥です。セキレイの仲間で、セキレイ科の特徴である上下に尾を大きく振る歩き方をします。

 生息地は季節によって異なり、秋から冬にかけては平野部に降りてきて静かに越冬しますが、繁殖期になると比較的高い山間部の明るい林や林縁へ移り、実に美しい声で囀ります。林緑の草の根元や崖などに巣を造り、平均して3〜4個の卵を一日1つずつ早朝に産卵しますが、カッコウに託卵されてしまうことも多いようです。

 「ビンズイ」という和名は、日本野鳥の会を創設した中西悟堂氏が、その鳴き声を「ビンビンツイツイ」と聞きなしたことから付けられたという説がありますが、ヒバリの鳴き声をさらに細く清々しくしたような澄んだ声の美しさから、「キヒバリ」と呼ばれることもあるほどです。一見地味な「ビンズイ」ですが、夏になると一躍注目を集める野鳥界のアーチストと言えるでしょう。

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びんずいが栂の枯木にゐて歌う
ビンビンツイツイの歌は
いつまでつづく         中西悟堂
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