交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第45話 北海道の夏のカリオペー「ノゴマ」

▲繁殖期には強い縄張りを持つ(ノゴマ/オス)
写真提供 : 日本野鳥の会 関根常貴 様

≪ノゴマの特性≫
分 類
 スズメ目・ツグミ科
全 長
 約15〜16p
特 徴
 @オスの喉に赤い斑紋がある。
   メスの喉は、微かに赤味のある
   ものもいるが白い。
 Aユーラシア大陸東部の亜寒帯
   で繁殖し、冬期は東南アジアへ
   渡る。
生息地

 日本では主に北海道
 潅木の多い草原などを好む

採 餌
 昆虫類など動物食傾向が強い

 喉に輝く鮮やかな赤。「ノゴマ」のオスは喉の赤色が美しく、英名ではRuby Throat(ルビー色の喉)と呼ばれ、「日の丸」という異名も持ちます。

 ノゴマに出会えるのは、主に夏の北海道です。低地から高山のハイマツ帯まで広く生息し、比較的地上に近い場所で営巣、繁殖します。そして子育てを終えた秋、越冬のため東南アジア方面へ向けて旅立ちます。ノゴマが旅鳥として移動する春と秋は、その道すがら本州でもノゴマに出会えるチャンスがあります。旅の途中なので長居はしてくれませんから、姿が見られたらラッキーです。

 ノゴマ(野駒)という名は「野のコマドリ」に由来しています。 コマドリはウグイス、オオルリとともに「日本三鳴鳥」として有名ですが、ノゴマも囀りが大変美しく、特にオスは草の上などで様々な囀りを聞かせてくれます。種小名は、古典ギリシア語で「美声」を意味する「calliope(カリオペー)」といいますが、これはギリシア神話に登場する弁舌の女神の名でもあります。

 喉に輝くルビーを戴いた美声の鳥は、今まさに夏の盛りの北海道で素晴らしい歌声を披露していることでしょう 。