交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第68話 静かに佇む水辺の鳥「アオサギ」

▲水辺を徘徊して餌を得るアオサギ
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 関根 常貴 様

≪アオサギの特性≫
分 類
 コウノトリ目・サギ科
全 長
 約93p
特 徴
 @本州では留鳥。北方のものは冬
  季は暖地に移動する
 A国内に分布する鷺類では一番
  の大きさ。雄雌同色
 B「グワッ」というしわがれた大きな
  声で鳴く。
生息地
 海岸、干潟、湖沼、河川など
採 餌
 魚類、両生類、爬虫類など

 
 
  多摩川などの水辺で、脚の長いスラリとした鳥を見たことはありませんか?多摩地区でも比較的容易に会えるアオサギは、国内に分布しているサギの中では最大の大きさを誇ります。体長は90pを越え、翼を広げると160pにもなる程の堂々とした体躯は、時に鶴と見間違える人もいるようです。

 確かに首も脚も鶴のように長いのですが、鶴は首を伸ばして飛行するのに対し、サギの仲間は首をS字型に縮めて飛びます。

 漢字では「蒼鷺」と表記されますが、実際の色は青というより灰色に近く、成鳥は目の上から後頭部にかけて黒い帯状の冠羽があります。繁殖期になると、目・嘴・脚が鮮やかな赤味を帯びて(婚姻色)美しく変化します。

 そしてパートナーを見つけたアオサギは、数十から数百のつがいで集団繁殖地(コロニー)を形成します。雄が枯れ枝などの材料を集め、雌が皿状の巣を作り、雌雄で協力して営巣や子育てを行うのです。

 水辺に佇む姿が涼し気なためでしょうか、アオサギは俳句の世界では夏の季語とされています。江戸時代の俳人・与謝蕪村のこんな名句をご紹介いたしましょう。

 夕風や 水青鷺の 脛をうつ