交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第72話 日本の国鳥「キジ」

▲色鮮やかな雄       ▲母性愛の強い雌
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 関根 常貴 様

≪キジの特性≫
分 類
 キジ目・キジ科
全 長
 雄 約81p ・ 雌 約58cm
特 徴
 @日本の国鳥
 A4亜種が分布されていたが、現在
  では亜種間の交雑が進み、識別
  が困難になっている。
 B狩猟対象とされている。
生息地
 平地、草原、川原、農耕地など
採 餌
 植物の芽、葉、昆虫類など

 
 
  桃太郎の家来になったり、万葉集に登場したり、近年では一万円札の絵柄にも使われているキジは、古くから日本人の身近で愛されてきた美しい鳥です。

 日本では本州から九州まで留鳥として分布し、多摩地区でも比較的良く見られます。雄は全長81p、尾が長く、全体は緑色で目の周りには鮮やかな赤い肉垂があります。雌は全長58pと少し小さく、地味な茶褐色です。

 春の繁殖期になると、雄の赤い肉垂は肥大し、「ケーン」という大きな声で鳴いたり、「母衣打ち」(ほろうち)と呼ばれる激しく羽ばたく動作をして、自らの縄張りを主張します。

 一夫多妻の習性があり、地面を浅く掘り巣を作って、雌はそこに卵を産みます。キジの雌は非常に母性愛が強いと言われており、巣のある野が焼かれると身を挺してでも子を守ることから「焼野の雉」(親が子を思う情の深さのたとえ)という諺も生まれたほどです。

 キジは実はあまり飛ぶことが得意な鳥ではなく、生活をするのは主に地上です。走る速さは時速32qとも言われていますから相当なものです。昭和22年には国鳥に指定されています。