交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第73話 お馴染みの水鳥「コガモ」

▲コガモの雄(左)雌(右)
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 関根 常貴 様

≪コガモの特性≫
分 類
 カモ目・カモ科
全 長
 約38p
特 徴
 @国内で見られる最小のカモ類。
 A日本には冬鳥として渡来し、越。
  冬する。北海道ではごく少数が
  繁殖。
 B雄雌で姿が異なるが、非繁殖期
  の雄は雌に姿が似る。
  (エクリプスと呼ばれる)
生息地
 沼湖、池、河川などの淡水域
採 餌
 藻、水草、イネ科の植物の種など

 
 
  コガモは多摩地区でも観察し易いお馴染みの水鳥です。

 日本で見られるカモ類の中では最も小さく、体長は約38p。ハトよりやや大きいくらいです。「コガモ」とは「子供のカモ」を指すように思われがちですが、れっきとした学名なのです。

 コガモは秋の早い時期にシベリアから渡ってくる冬鳥ですが、日本に来た時は雌雄ともに全身が地味な褐色で、殆ど見分けがつきません。この状態はエクリプスと呼ばれ、カモ類の雄に見られる特徴です。

 やがて秋も深まってくると雄は全身を大きく反らせて雌に求愛のディスプレイを始めます。この頃には雄の羽は換羽し、目の周りには鮮やかな緑色が現れます。美しい姿に変化して、雌の関心を惹くのです。

 またコガモは鳴き声も雌雄で異なりますので、鳴き方で識別することも出来ます。雄は「ピリッ、ピリッ」という笛のような声で、雌は「グエッ、グエッ」という声です。

 湖沼や河川等の淡水域に飛来した後はゆっくりと冬を越し、春の終わり頃まで留まっていますので、会える機会も多い水鳥です。多摩川の散歩の際にでも、探してみてはいかがでしょうか。ちょっぴり臆病な鳥ですので、見つけたらそっと見守ってあげてくださいね。