交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第76話 実は毎年相手を変える「オシドリ」

▲仲睦まじい雄(左)と雌(右)
 写真提供 : (財)日本野鳥の会 松浦 洋二 様

≪オシドリの特性≫
分 類
 カモ目・カモ科
全 長
 約45p
特 徴
 @留鳥または冬鳥。東北地方以北
  では夏鳥。
 A雄雌で姿が異なる。雄は繁殖期
  が終了すると、雌に似た姿に換
  羽する。(エクリプス)
 B番は一年で解消される。
生息地
 湖沼、池、河川、渓流など
採 餌
 草木の種子、水棲昆虫など


 

 

 
  古くから仲の良い夫婦は「おしどり夫婦」と呼ばれていますが、今回はそのオシドリをご紹介します。

 オシドリは関東地方では留鳥として山間部や平野で見られるカモ類の鳥です。雄は非常に鮮やかな多色の羽を持ち、その美しさで広く知られています。「銀杏羽」と呼ばれるオレンジ色の羽がピンと立っているのが目印です。雌は雄に比べると地味な色合いで、全体的に灰褐色で目の周りに白いアイリングがあります。

 渓流や湖沼などの水辺に生息しますが、開けた水面に出ることは少なく、水辺の木陰にそっと潜んでいたりします。また他のカモ類よりも木に止まることが多く、巣も高い樹木の洞に作ります。採餌は雑食ですが植物質のものが多く、カシ類・ナラ類などのどんぐりの実が大好物です。

 オシドリが雌雄で寄り添っている姿は大変微笑ましいものですが、実はその夫婦の繋がりは一年限り。雌が卵を産み抱卵を行うようになると、雄は去って行ってしまい、雄同士の群れで過ごします。子育てをするのは雌のみで雄は協力しません。そして次のシーズンにはお互いにまた新たなパートナーを見つけるというわけです。イメージと違ってちょっとびっくりですね。