交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第80話 暗い林で光の歌を「サンコウチョウ」

▲長い尾が印象的な雄
 写真提供 : (公財)日本野鳥の会 松浦 洋二 様

≪サンコウチョウの特性≫
分 類
 スズメ目・カササギヒタキ科
全 長
 雄・約45p 雌・約18p
特 徴
 @尾が長いのは雄のみ。雌の尾
  は短く、上面は茶褐色。
 A暗い林を好む。
 B縄張り意識が強い。
 C南西諸島には別亜種のリュウ
  キュウサンコウチョウが棲息。
生息地
 平地から山地、河川、農耕地など
採 餌
 中小型の鳥類、小型哺乳類。


 
 
 目を見張るほど長い尾をヒラヒラと靡かせて優雅に飛ぶ、サンコウチョウ。嘴とアイリングの鮮やかなブルーも印象的なこの鳥は、鬱蒼とした暗い林の中に住んでいます。

  頭部から胸にかけては黒色で、紫がかった光沢があります。腹部は白く背面は赤紫色で、成鳥雄の中央の尾羽2枚は繁殖期になると体長の3倍ほどまで長くなります。

 サンコウチョウは夏鳥として本州以南に飛来して来ます。つがいで縄張りを持ち、杉や檜の樹皮を材料にしてコップ型の巣を作って繁殖し、秋になるとまた東南アジアへ帰って行きます。

 餌は主に昆虫食で、空中でホバリングをし、飛んでいる蠅や蜂などをフライングキャッチで捕えます。

 囀りは「フィチィフィチィ ホイホイホイ」ですが、これが「月(ツキ)日(ヒ)星(ホシ)ホイホイホイ」と聞きなされ、その3つの光を連想して「三光鳥」と呼ばれるようになったようです。昔の人はなかなかロマンチックな命名をしたものですね。

 サンコウチョウは静岡県の県鳥でもあります。同県のサッカーJリーグ「ジュビロ磐田」のクラブマスコットとしても使われており、エンブレムにも月・日・星と共にそのユニークな姿が描かれています。