交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第83話 海岸から市街地へ「イソヒヨドリ」

▲赤と青の色合いが印象的(雄)
 写真提供 : (公財)日本野鳥の会 松浦 洋二 様

≪イソヒヨドリの特性≫
分 類
 スズメ目・ヒタキ科
全 長
 約23p
特 徴
 @日本では北海道の一部を除いて
  留鳥。
 A単独または番で行動し、群れな
  い。
 B本来は海岸の崖や岩場に生息す
  るが、近年は市街地でも繁殖して
  いる。
生息地
 海岸の岩場、崖、河川など
採 餌
 昆虫類、甲殻類、爬虫類など

 
 
  青と赤のコントラストの美しいイソヒヨドリ(磯鵯)は、ヒタキ科の野鳥です。ヒヨドリという名前がつくからにはヒヨドリ科と思われがちなのですが、実際はツグミの仲間であり安土桃山時代には「いそつぐみ」という名で呼ばれていたようです。

 イソヒヨドリの囀りは美しく、声量もたっぷり。バラエティに富んだ歌い方は「ツツ、ピーコ、ピィー」などと聞きなされますが、複雑過ぎて言葉で表現するのは難しいかもしれません。

 その姿は雌雄で異なり、雄は上面の青と腹部の赤がとても目立ちますが、雌は全身が地味な茶褐色で腹部に鱗のような模様があります。幼鳥の頃は雌雄の違いは見られず、成長するに従って雄の羽は鮮やかな色を帯びて行きます。

 名前に「磯」が付くのは、もちろん海岸の岩場等に生息することに由来するのですが、近年は内陸部のダムや市街地、都会のビル街でもその姿が見られるようになってきました。元々、崖や岩場に巣を作る逞しさを持っているイソヒヨドリですから、コンクリートの壁も決して居心地が悪いわけではなさそうです。

 武陽ガス供給区域内では、近年、羽村の堰でもその美しい姿が確認されています。