交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第94話 日本固有のキツツキ 「アオゲラ」

▲両足と尾羽の力で垂直に止まる
 写真提供 : (公財)日本野鳥の会 松浦 洋二 様

≪アオゲラの特性≫
分 類
 キツツキ目・キツツキ科
全 長
 約29cm
特 徴
@屋久島から本州にかけて分布する日本特産種
Aクモ類や昆虫類だけでなく木の実等も食べる雑食
B生きた木に巣を作ることが多く、5〜8個の卵を産み、つがいで交互に抱卵する。
生息地
平地から山地の林、市街地
採 餌
クモ類、昆虫類、木の実等


 
 アオゲラは屋久島から本州にかけて分布するキツツキの一種で、日本特産種です。名前には「アオ」と付きますが、実際の背中の色は灰色がかった緑色をしています。昔の日本語では「アオ」は緑色を含む広範囲の色を指していたので、アオゲラという命名も不思議ではありません。

 雌雄はほぼ同色ですが、頭頂部の赤い鮮やかなラインは雄の方が長くて目立ちます。北海道にはヤマゲラという良く似たキツツキがいるのですが、アオゲラには脇腹と下腹部に黒褐色の横紋があり、この横紋の有無で両者を見分けることが出来ます。

 キツツキは木の幹に垂直に止まり餌を探したり巣穴を掘ったりしますので、身体を支える足は非常にしっかりとしています。鳥類の多くは4本の指のうち3本が前を向いていますが、キツツキの指は前方に2本後方に2本向かっている「対趾足(たいしそく)」という形です。さらには尾羽も堅くて丈夫に出来ているので、幹に尾羽を押し付けて止まることで安定感が増し、足の力を補佐することが出来るのです。

 平地から山地の林に生息するアオゲラですが、実は市街地や公園等でもしばしばその姿を見せてくれます。樹上ばかりではなく、時には地面で餌となる蟻を探していたりします。緑色のキツツキには、案外身近な場所で出会えるかもしれませんね。