交流の広場

野鳥の里「春夏秋冬」

第97話 賢くて可愛らしい 「ヤマガラ」

▲色鮮やかなヤマガラ
 写真提供 : (公財)日本野鳥の会 松浦 洋二 様

≪ヤマガラの特性≫
分 類
 スズメ目・シジュウカラ科
全 長
 約14cm
特 徴
@雌雄同色。
A日本、朝鮮半島、台湾に分布。全国に留鳥として生息。
B木の実を地中や木の幹に埋め込んで貯える。
C他のカラ類と混群を作ることが多い。
生息地
平地から山地の林など
採 餌
昆虫類、クモ類、種子など


 
 ヤマガラ(山雀)は主に日本、朝鮮半島、台湾に分布しているカラ類で、日本国内ではほぼ全国に生息しています。

 全長はスズメと同じくらいの14pほど。頭頂部と胸元が黒く、背と腹部はレンガのような褐色、羽根は青味がかった灰色をしています。福生市の鳥としてお馴染みのシジュウカラは市街地でも良くその姿を見ることができますが、ヤマガラはその名が表す通り平地から山地にかけての林、特に広葉樹林を好んで生息しています。しかし両者は明確に棲み分けているというわけではなく、同じカラ類で混群を作っていることもあるようです。

 ヤマガラは雑食性で昆虫類やクモ類、木の実などを餌とします。エゴノキやドングリは特に彼らの好物で、足の指で木の実をしっかりと押さえ、固い皮を嘴で突いて中身を食べます。なかなか器用なのですね。

  それだけではなく、ヤマガラは木の実を地面や木の幹の割れ目などにそっと隠し、餌の少ない冬期や繁殖期に産まれた雛に与えるために備えておく「貯食」という行動もします。

 ヤマガラは人に慣れ易く賢いため、かつては飼育されて様々な芸を見せることもありました。しかし現在では、鳥獣保護法により野鳥の捕獲は禁止されています。ヤマガラの可愛らしい姿は、林の中でそっと愛でておくことにいたしましょう。