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野鳥の里「春夏秋冬」

第62話 神と呼ばれた鳥「シマフクロウ」

シマフクロウは国内では北海道の東部のみに生息し、全長70㎝、翼を広げると2m近くにもなる世界最大級のフクロウです。しかしその姿は、今ではほとんど見ることができず、確認されている生息数は僅か140羽程で絶滅危惧種に指定されています。


シマフクロウは直径1mを超える巨木に巣を作り、魚を主食としています。そのため、巨木のある森と魚が豊富な水辺が必要となりますが、開発によって環境が悪化し、現在では彼らを育む森が急激に減少してしまいました。


シマフクロウの「シマ」は柄を指すのではなく、その昔北海道を「島」と認識していたことに由来します。かつてアイヌの人々はシマフクロウを「コタンコロカムイ(集落を守る神)」として非常に大切にしていました。口承文芸であるカムイユカラにも数多く登場し、家に幸福を授けたり飢饉を救ったりしています。動物の魂を天に送り返すアイヌの儀式「イオマンテ」(神送り)は、主に熊を対象としていますが、地域によっては熊よりも位の高い神としてシマフクロウを対象とすることもあったそうです。

彼らの生きる豊かな森がこれ以上破壊されることのないよう、皆で守っていきたいものです。



シマフクロウの特性

分 類
フクロウ目・フクロウ科
全 長
約70cm
特 徴
①世界最大級のフクロウ。
②雄雌同色で全体的に灰褐色。羽角があり翼が大きい。光彩は黄色。 
③幼鳥は、巣立ってから1~2年は親と共に行動する。
④1971年に天然記念物に指定。
生息地
北海道東部の原生林。河川の近く。
採 餌
主に魚類、両生類、甲殻類等。
シマフクロウ

静かに闇を見つめるシマフクロウ
写真提供:(財)日本野鳥の会 岩崎 和男 様


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