地球環境保全と天然ガス

なるほど! 天然ガスの豆知識

1.天然ガスとは/天然ガスが使われるまで

天然ガスとは?

 天然ガスは、メタンを主成分とした無色・無臭の可燃性ガスです。いわゆる「ガスの臭い」は、製品ガスとして調整される過程で人工的に付けられています。比重は、空気「1」に対して「0.65」と空気より軽く、空気中に拡散しやすいことが大きな特徴です。

 天然ガスは、地下深い地層内に気体として存在しており、天然ガスを圧縮して液体にしたものを「LNG(Liquefied Natural Gas=液化天然ガス)」といいます。


メタンハイドレート

 近年の調査で大量の天然ガスがメタンハイドレートという状態で、世界中の海底などに存在していることがわかりました。メタンハイドレートとは、水とガスからできている氷に似た個体で、気化すれば体積にして170倍もの天然ガスになります。エネルギー量も石油・石炭・天然ガスの合計よりも多いと推測され、現時点では、新しい資源として利用するための研究が行われています。


天然ガスが使われるまで

1.地下より産出された天然ガスは、塵の除去、脱硫、脱湿などの処理がされます。
2.大量に貯蔵や輸送ができるように、液化プラントで−162℃まで冷却し、液化します。天然ガスが液化されてLNGになると、体積は1/600になります。
3.LNGはタンカーで輸送され、受入基地に貯蔵されます。
4.その後、LNGは製品としてガス化され、熱量調整及び付臭の後、都市ガスとしてパイプラインにより各ご家庭や工場へ送られています。