くらべればやっぱり「ガス」!

IHクッキングヒーターの構造と電磁波について

1.IHクッキングヒーターの構造と仕組み


  IHクッキングヒーター(以下「IH」)とは「電磁誘導加熱」を意味します。ガラス製トッププレートの下にドーナツ状の磁力発生コイルがあり、これに電気を流すと磁力線が発生します。その磁力線が、トッププレートを通して上に載せた鍋の底に「渦電流」を発生させ、この電流が熱を生むことで鍋底そのものを発熱させるという仕組みになっています。

 

2.IHクッキングヒーターと電磁波

 

 電磁波とは目に見えない太陽光線のような交流電気のことで、これが波のように動くので電磁波と言われています。近年では、「日常環境の電磁波の平均値は0.1マイクロテスラ前後だが、0.4マイクロテスラ以上の環境だと子供の白血病発症率が2倍以上に増える傾向が出た(平成14年8月24日付朝日新聞より)」といった、電磁波の人体への影響が懸念されています。

 電磁波は、IHクッキングヒーターを含め、電子レンジ、テレビなど全ての家電製品から発生しています。なかでもIHクッキングヒーターは強い電磁波を発すると言われており、電子レンジなどと違って長時間にわたり間近で使用することが多いため、電磁波を受けやすいようです。

 IHクッキングヒーターの電磁波が健康に影響するのかどうかは明確にはなっておりませんが、取扱説明書には、「心臓用ペースメーカーをお使いの方は、ご使用の際には念のため専門医師とよくご相談下さい。」という、電磁波の精密医療器具への影響を配慮した注意書きが明記されています。


▲IHクッキングヒーターの構造


▲IHクッキングヒーター

※参考文献及び写真:暮らしの手帖2・3号より