くらべればやっぱり「ガス」!

ガスコンロとIHクッキングヒーターの「使いやすさ」を比較

 料理は毎日するものだから、使いやすさが良ければそれが一番!お料理を思いのままにサポートしてくれるのは、ガスコンロでしょうか。それともIHクッキングヒーター(以下「IH」)でしょうか。


1.火力調節は?


 料理は火力が勝負。せっかく良いウデと材料がそろっていても、火力調節が思い通りにならないと活かしきれません。

 IHの場合、火力の強弱はランプ表示を見ながらボタンで操作しますが、ランプ表示だけでは火力の実感が伝わりにくく、また急な火力調節も、その都度何回もボタンを押す必要があり手間がかかります。

 その点、ガスコンロは調理をしながら火力調節が簡単にでき、微妙な火加減もすばやく対応します。

 

2.使える鍋は?


 IHは、使用できる鍋に制限があります。IH専用の鍋も販売されていますが、種類を揃えるとかなりの出費に。また、トッププレートがフラットなため、中華鍋や土鍋など底の丸い鍋が使えず、フライパンも滑りやすいといった難点があります。
 一方、ガスコンロは、当然どんな鍋でも使用できます。和・洋・中・煮込料理など、料理応じて最適な道具を使い分けることで、料理のおいしさと楽しさが広がります。

 

3.同時調理は?


 毎日忙しい朝晩の食事の支度。でもガスコンロなら、3口のコンロとグリルをフル活用して手際よく調理できます。例えば、3口のコンロで炒め物と煮物、お味噌汁を作り、グリルでは魚が同時に焼き上がります。グリルはオーブンとしても使用できるので、チキンやピザを焼いたりグラタンを作ったりもできるのです。

 ところが、IHは使用できる電気の容量に制限があり、3口のコンロ部と同時にグリルを使用することが出来ません。

 

4.お手入れは?


 IHはトッププレートが耐熱ガラス製でフラットだからお手入れがラクと言われていますが、ガスコンロもお手入れ簡単なフラットタイプが主流になってきています。もちろんゴトクのお掃除は避けられませんが、ゴトクがあるから鍋をしっかり固定できるのです。また、グリルの油汚れも水なしグリルなら水でサッと流すだけです。

 

5.IHはお部屋の空気が汚れにくい?


 IHは、燃焼ガスが出ないからお部屋を閉め切っても空気が汚れにくいといわれていますが、料理をすれば油や煙などで空気は汚れます。逆に、換気扇を回しても、IHでは上昇気流が弱いため水蒸気が室内に拡散してしまうのに対し、ガスコンロは真上に上がりやすいためスムーズに換気できるのです。IHの水蒸気の残留量はガスコンロの2倍以上といわれており、残留水蒸気が室内の結露やカビ、汚れの原因となってしまうこともあるのです。

 
     ▲ガスならではの「強火」から「トロ火」まで自由自在

     ▲火加減を表示する機能もあります

     ▲ガスコンロなら土鍋でご飯を炊くことも

 

     ▲3口バーナーで調理し、グリルではグラタンが完成

     ▲お手入れはゴトクを外してサッと拭くだけ

    

     ▲ガスの火力でスムーズな換気を促す